| ② http://www.trend-review.net/bbs/bbs.php?i=200&c=400&m=261896のつづきです 長州新聞『教育運動巡る教師座談会 競争原理破産し蘇る生産原理(http://www.h5.dion.ne.jp/~chosyu/kinrouhubodaihyousurukyouikurinenwo.html)2011年7月6日付』より引用 //////////////////以下引用////////////////// ■震災後激変する子供達 親の意識を反映 編集部 今度の大震災で子どもたちを含めた認識の変化がある。自然と人間との関係について、自然界の法則に規制されて人間がおり、人間はその法則を握って自然を改造し社会を発展させてきた。子どもたちの姿勢が変わったといわれるなかには、やっぱり自然があり、社会があって自分たちがいる、自分たちの好き放題ではだめなんだというような実感があるのではないか。また東北の復興の現実のなかに、人間の生活はみんなが協力しあって成り立つんだというのを見ている。この間の新自由主義ではそこが転倒して、すべて自分の好き勝手、もうけ第1で突っ走ってきたが、今「世のため人のため」「社会のため」という世論の転換が起こっている。 D 子どもたちの意識が3月11日をへて激変していると実感する。ほとんどの子どもが津波の流れていく映像を鮮明に覚えていて「大変なことが起きた」と書いている。親の生活も震災とも密接に関係して、仕事がないとか、逆にとても忙しくなったという話もあった。最近も節電で日産工場にも大きな変化があった。この親の意識と子どもたちが一緒だ。田植えの見学も、また原爆の写真を見るときも、昨年と比べて子どもたちの真剣さの度合いが違う。そして今からどう生きていくのかを真剣に考えている。震災後、日本はどうなっていくのか、親も家で話しているだろうし、日日の生活がそこと密接につながっている。社会を本当の意味で変えていく力をつけていくことが大事だと思う。 A 親や地域の思いがすごく強くなっているのを感じる。クラスの母親が阪神大震災の被災者で、日曜参観日で話してもらった。その母親は「みんなで助けあってあの大震災を乗り切った。今回の東日本大震災もみんなで助けあえば絶対に乗り越えられる。そういう力を持った子どもたちに育ってほしい」ということ、また短期間でビルや橋を再建した日本の技術のすばらしさを受け継ぐ人間に育ってほしいという思いを語られた。他の親たちも感想文を寄せ、強く共感していた。デタラメな日本社会を立て直すし、その力を持った子どもを育てていくことへの親たちの強い期待を感じた。そこと結びついた学力をつけさせたいという要求だと思う。 B 去年の「鉄棒実践」が全校に広がっている。今毎朝運動場のあちこちで5年生が130人、6年生が120人、昼休みは3年と4年が鉄棒をとりあい、逆上がりを練習している。教師のなかで話されているのは、子どもが革命的にイデオロギーを変えていったということだ。自分だけができたらいいのではなく、みんなが応援しあう。引っ込み思案で陰で文句をいって教室から出なかった子が、今では逆上がり練習機でくるくる回るようになった。そこから授業中に発言し始める、自信を持って修学旅行でも挨拶する。また昼夜逆転して授業中に寝ていた子が、今では起きて自分の意見をいえ始めた。その子が友だちが成功したらわがことのように喜ぶ。朝から身体を動かすというのは脳の活性化になるし、腐敗した風潮をうち倒していっている。学校全体がそういう雰囲気になって親も大歓迎だ。 子どもたちは鉄棒ができたらその力は他の力に転化する。教科書で細切れの知識を詰め込むよりは、体育重視で知育も徳育も育てた方が賢くなるというのは自分たちの確信だ。教師集団がそこで一致すれば、学校全体を変える力になる。逆上がりがまだできない子もくじけていないし、みんなが「頑張れ」と応援している。困難なことをどう乗り越えるか、被爆者や東北地方の人の強さと共通したものがある。それは働く親たちの強さだし、そういう資質が子どもたちのなかに育っているのではないかと思う。 G 教え子でもある教師が、「最近、子どもや親のなかで、思いやりとか助け合いとか、物を大切にするという考え方が勝ち始めた」という。以前は「俺のために」が勝っていたのに、と。 編集部 自分が損か得かではなく、みんなが助けあって自然に働きかけて生産労働をし、それで社会を支えるという基本原理が蘇っていると思う。子どもたちのなかにも点数でバラバラの競争を強いられているが、そうではなくみんなが助けあって生きていくんだ、それが人間本来の姿じゃないかという実感が、口でいわなくてもあるのではないか。競争原理というのは資本主義の一時期の話であって、昔から人間社会の基本は、協力しあって物を生産する関係だった。この内容が今の教科書ではズタズタになって、子どもの頭に入らないのは当たり前だ。 教師の側がこの社会をどうするかという時代意識を持たなければ教育は見えないという問題があるのではないか。60年安保斗争後日教組の路線で、平和とか独立とか全人民的な政治要求のために教師がどうたたかうかをなくし、また子どもをどう育てるかを抜きにして,教師の待遇を第一に問題にするというような改良主義、組合主義がはびこった。ケインズ主義への拝きだ。そのケインズ主義が破産して資本の強欲な本性丸出しの新自由主義になったら、体制内で改良を求める路線はすっかり敗北した。この間の自由主義の教育改革は新自由主義路線の具体化だが、そうなると日教組は「文部省のパートナー」を宣言した。 この20年、30年吹き荒れた新自由主義が破産し、自由主義教育改革が破産している。そのなかで対置した鮮明な教育理念が求められている。勤労父母のなかにあるより発展した社会をつくる力を代表する教育理念が求められていると思う。 F 今ハッと気がついたのだが、今年の1年生は助け合うということがスムーズにできる。これまでのように自分勝手な子が山ほどいたのと違っている。4月から、どうしてだろうかと思いながらきていた。友だちが物を落としたら何人もが拾いにいく。自分のことよりみんなのことを考え、助け合ってやっていくのが大事ということが、小さい1年生のなかにも育っているんだなと思う。子どもは親の姿や言動で考え方を変えている。そうしたなかで1学期間、教科書の枠内できゅうきゅうとしてきた自分に冷や汗が出る。 C 親も、自分の子どもだけでなく他の子どもも叱っている。地域の歴史や戦争体験を聞く活動をしていきたいねと話していたら、親たちが3、4人集まってすぐ行動する。3年生の習字の時間に、母親が山のように新聞紙を持ってくる。親同士が結びついて子どもの教育を一緒にやっていくという空気がある。 F 授業で段ボールが必要だといったら電気屋のお父さんがトラック一杯の段ボールを持ってきた。親たちの子どもの教育に対する姿勢にも驚くような現象が出ている。 //////////////////引用終了////////////////// ④ http://www.trend-review.net/bbs/bbs.php?i=200&c=400&m=261901 |
につづく
松下晃典
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